顧客の課題解決こそが企業価値の源泉、解決策を権利化する事で競争力を高める。

 特許庁は知財要員のあり方を見直す戦略として、三鷹光器 中村社長様の意見を紹介しています。示唆深いのでご紹介します。

 文章の一部を引用

 『営業マンが敏腕で目利きであれば、的確に顧客の課題を掴む事ができ、それに応じた適切な解決手段を用意して、事業の成功確率を上げる事をができる。顧客の課題解決こそが企業価値の源泉であり、解決策を適切に権利化する事で競争力を高める事が出来る。』

 非常に大切な指摘だと思います。この営業マンのアイデアを基に、課題解決の基本的なキモになる部分を権利化出来たら、競争力が高まります。 

 ここで、万が一営業マンがアイデアを社内に持ち帰って来ても、知財関係者が営業マンと一緒に将来ビジネスのイメージを描けなかったらどうでしょう?

 どこが顧客に刺さる部分なのか、将来刺さるかもしれない部分か、という事を予測しないで特許を書いてしまうと、権利化するポイントがズレてしまうのではないでしょうか。

 知財関係者は法律の知識や権利化プロセスはもちろん大事ですが、顧客の課題と解決策のアイデアから、将来ビジネスを予測して、ビジネス面でも営業マンとディスカッションするくらいの知識やノウハウが必要かもしれませんね。

出典:経営における知的財産戦略事例集(特許庁)より https://www.jpo.go.jp/support/example/document/keiei_senryaku_2019/keiei_chizaisenryaku.pdf

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