「AIに頼ると、かえって頭を使わなくなる？」――そんな不安に、マサチューセッツ工科大学（MIT）の研究が一つの答えを示しました。

研究では、3つのグループに分けてエッセイを作成させました。
　①自力で書く　　　　　　　
　②検索エンジンを使う
　③生成AIを使う

　その結果、③のAIを使ったグループは脳の活動が最も弱く、なんと83%が自身で書いたエッセイの内容を全く引用できなかったそうです。
　AIが書いた文章は、構成は完璧でも「魂がない」「定型的」と評価されました。

　　これは、AIに思考を「丸投げ」した結果です。では、どうすれば生成AIを頭を活性化させつつ、味方にできるのでしょうか？

　答えは、AIを能力を「拡張」するための「認知の補綴具（ほてつぐ）」として使うこと、だそうです。

　まず自分の頭で考え、アイデアを練り、骨子を作る。その上で、AIをアイデアの壁打ち相手やリサーチの補助として活用するのです。

　AIに思考を奪われるのではなく、AIを賢く使いこなし、自らの能力を拡張していきましょう。

出典：
執筆者：Nataliya Kosmyna、Eugene Hauptmann　
題　名：Your Brain on ChatGPT: Accumulation of Cognitive Debt when Using an AI Assistant for Essay Writing Task

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