トヨタ初の「ハード更新」へ新たな動き?LiDARを無償追加

図1 運転支援システムにAIを搭載

トヨタ自動車が異例の対応を決めた。2021年4月に発売した高度運転支援技術「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」を搭載する高級車「レクサスLS」と燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」に今後、高性能センサーであるLiDAR(ライダー)3個を後付けで無償追加する。

販売後の車両の部品を更新する「ハードウエアアップデート(ハード更新)」は、トヨタとして初めての取り組みとなる。今後、他の車両にもハード更新を展開していく意向だ。(出典:日経記事より)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC105UE0Q1A610C2000000/?unlock=1

 今年4月のLiDAR搭載にも注目していたが、今回さらにLiDARを3個追加するとの記事である。一見、開発が間に合わなかったようにも見えるが、これまで、ハードの追加はしてこなかったトヨタが、「新しい機能を取り込む事を想定してハード追加・更新を取り入れる」という思想を大きく変化させたのではないか。
 
 今回追加したLiDARは「自動運転の目」になるクリティカルなパーツなので、社内ではかなりの議論があったものと思われる。しかし、これまでのトヨタの思想を変えてまで取り組まなければならなかった程、自動運転の技術をはじめとする技術の変化は激しく、この流れに柔軟に対応していこうという新しいチャレンジなのではないか。今後の動向に注目していきたい。

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